【プレミアム会員限定】Behind the Scenes〜編集長コラム

MJビジネス本誌では紹介しきれなかったミャンマービジネスの実相をお届けする編集長コラム。取材中の裏話や興味深いトピックを掘り下げることで、また違った側面からミャンマーの真実が見えてきます。

ブルーオーシャン市場で大ブレイク ミャンマーカレーのマーケット理論

 8月に開催されたヤンゴン日本人会のズームイベントにゲストスピーカーとして参加し、今やミャンマーカレーの伝道師として国内外で活躍するミャンマー料理研究家・保芦宏亮(ほあし・ひろすけ)さん。高校時代にアメリカでアートを学び、帰国後10年間の出家生活、還俗後に伊豆大島の障害者施設で勤務、その後バックパッカーを経て、日本に戻ると5年間ひたすらカレーを食べ続けるなど興味深いエピソードは尽きないが、今回は「ミャンマーカレーのマーケティング理論」に焦点を当て、日本でブレイクした“チェッターヒン”の軌跡をお伝えしたい。

 今や日本のレトルトカレーランキングで頻繁に上位ランキング入りするようになった“チェッターヒン”。ブレイクするきっかけとなったのは、2018年のTV番組「マツコの知らない世界」でマツコ・デラックスさんが絶賛し、翌年同じくTV番組「かりそめ天国」のレトルトカレーランキングで見事1位を獲得。放送後すぐに成城石井などの店頭からその姿を消し、しばらく完売状態が続くと、1食720円(税抜き)の製品がネット上で2食3000円以上で落札されるなどの大人気商品にまで成長。現在は公式サイトでオーダーが可能となっている(https://shop.hirosuke-curry.com/)。

日本で行われたレトルトカレーの即売会。マツコ・デラックスさんがTV番組でチェッターヒンを絶賛したという効果もあって、多くのカレーマニアが同製品を購入していった。

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