被災者支援活動にご協力をお願いします

未曾有の災害
 2025年3月28日、ミャンマー中部で大きな地震が発生しました。この地震により命を落とされた方々やご遺族、ご友人を失われた皆さまに、心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷された方や住居などに被害を受けられた皆さまの一日も早い回復をお祈りいたします。

 地震発生時、私は講演のため盛岡市に滞在しておりました。現地の状況がまったくわからず、ただただミャンマーの人々を案じておりました。多くの方から「大丈夫ですか?」という温かいご連絡をいただき、大きな励ましとなりました。心より御礼申し上げます。

 ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)は、現地メンバーからの情報に加え、長年にわたる支援活動を通じて築いてきたネットワークを活かし、被害状況や支援の必要性について調査と検討を重ねてまいりました。被害は広範囲に及んでおり、私たちにできる支援があると判断し支援活動の開始を決定しました。志を同じくする団体や仲間たちと連携し、初動支援として以下の物資配布などを予定しています。
メンタルヘルスケアのサポート、タオル、歯ブラシ、石鹸、飲み水用カップ、行水用の桶、懐中電灯、脱水予防用 ORS(経口補水塩)

 これまでミャンマーで支援を続けてきた経験を活かし、被災地に寄り添いながら息の長い支援を継続してまいります。皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

被災したシャン州の様子 ©MFCG

過去の記憶と重ねる
 皆さまは『すぐそばにいたTOMODACHI~The NEIGHBOURLYTOMODACHI』(2011)という映画をご存じでしょうか?

 東日本大震災の被災地を支援するため、在日ミャンマー人95名が現地に赴きミャンマーカレーの炊き出しや日用品の提供などの支援活動を行ったドキュメンタリーで、第6回UNHCR難民映画祭で上映されました。

 今回のミャンマー地震の報道を見て、私は2つの記憶を思い出しました。1つはこの映画、もう1つは私自身が医療支援に従事した東日本大震災時の石巻での光景です。瓦礫に覆われた現場を前に「果たして復興は可能なのか」と目を覆いたくなるような気持ちになったことを今も鮮明に覚えています。私は先日、陸前高田を訪ね地元の方々から復興の歩みについてお話を伺いました。

 実は、私は2008年にミャンマーを襲ったサイクロン「ナルギス」の際にも救援活動に参加していました。この時は家屋の多くが竹やヤシの葉でできていたため、瓦礫はほとんどありませんでした。今回の地震はそれとは全く異なり、都市部を含む広範囲で深刻な被害が広がっています。だからこそ、東日本大震災の復興の歩みが今回のミャンマー支援においても大いに参考になると感じています。

 ミャンマーは今、地震に加えて非常事態の中にあります。未来をともにつくるため、私たちはこれからも活動を続けてまいります。皆さまの温かいご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

地震災害への義援金のご案内

寄付はこちらからお願いします。
https://mfcg.or.jp/2025earthquake-support/
※お振込みの際は、通信欄に「地震災害」とご記載ください。ご記載がない場合は、MFCGの通常の活動資金として活用させていただきます。

(2025年5月号掲載)

名知 仁子
[NACHI SATOKO]

1963年生まれ。1988年獨協医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院第一内科医局入局。2002年、国境なき医師団に入団し、同年タイ・メーソートの難民キャンプ、2004年からはミャンマー・ラカイン州で医療支援に携わる。また、2003年には外務省のODA 団体、ジャパン・プラットフォームの要請で、イラク戦争で難民となったクルド人の医療支援に参加。2008年には、サイクロンで被災したミャンマーのデルタ地域で緊急医療援助に参加する。同年、任意団体ミャンマークリニック菜園開設基金を設立し、2012年6月にNPO法人ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会(現MFCG)設立、現職。

ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会:https://mfcg.or.jp/