千嘉代子賞を受賞

 こんにちは! ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)の代表理事・医師の名知仁子(なち さとこ)です。いつも応援を頂き、感謝いたします。
 今回、私は嬉しい知らせを皆さんと共有したいと思います。

歴史ある賞を受賞
 2012年にMFCGが設立されて今年で10年になります。その節目となる2022年11月8日、千嘉代子賞をソロプチミスト日本財団から頂きました。その表彰式が広島で開催され、出席して参りました。
 日本にソロプチミストが設立されたのは実に60年以上前。その後、ソロプチミスト日本財団が設立されたのですが、それでも40年以上の歴史があります。

ソロプチミスト日本財団千嘉代子賞の詳細はこちら

 この団体の設立主旨は、さまざまな奉仕活動に対する援助や協力を行うことにより、より豊かな生活を実現し、国際相互理解の促進に寄与することを目的に、顕彰事業や援助事業などを実施することだそうです。実際に現場で活動している個人や団体の応援団です!
 私が頂いた「千嘉代子賞」は、初代理事長の功績を称えて設立されたものです。この賞は候補者が応募するものではなく、ソロプチミスト日本財団の各支部の皆さまが全国の個人・団体の活動をくまなく探し、賞の内容に沿った方を選出してソロプチミスト日本財団に推薦します。そして、外部審査員が書類の審査を行い、受賞者を決定することになっています。

突然の知らせにこみ上げる喜び
 受賞が決定されるまで、受賞者は何も聞かされておりません。だからこそ、この受賞の一報を頂いた時は驚きとともに嬉しさがこみ上げました。自分たちの活動を見てくれている人たちがいる!応援してくれる人たちがいる!と、本当に感激しました。今回、私はソロプチミストの4つの支部から推薦を頂いたのですが、その中の3支部の方とは面識がありません。各支部の方々は、MFCGの活動をWEBサイトやFacebook、そしてInstagramなどを丁寧に読み込み、また詳細に書き出して申請書類を作成してくださったとお聞きしています。
 表彰式に参加させて頂き、社会ボランティア賞を受賞された個人・団体の代表など様々な方々とお会いすることができました。支援の内容は多岐に渡り、日本中でこんなに多くの人々が地域を、そして社会を明るく輝かせたいという想いで活動に専念しているんだ!と感動しました。勇気を頂き、自分も彼らと共にに歩み、世界を創りたいと心に誓いました。


 自分たちの世界は自分たちで創る!お互いに手と手を繋ぎあい、ジグゾーパズルのように創る!その一員であることをヒシヒシと感じることができた貴重な1日でした。
 ミャンマーも含め、まだまだ世界は混沌としており、厳しい現実に直面しています。だからこそ「1人では何もできない」でなく、まずは第1歩を踏み出してみる。そして、他の人たちと繋がってみることをしてみてください。それは、自分の人生の中に豊かな時間をもたらしてくれることに違いないです!
 私も“苦”の中に“人生の宝がある”ことを信じ、前を見て進みたいと思います。

MFCG設立10周年記念Tシャツ
記念Tシャツを作成しました。MFCGメンバーのアイデアをもとに、当会10年の成長をイラストで表現。関わってくださった皆さまへの感謝を3カ国語で記しています。
売り上げは、すべて現地の活動に使わせて頂きます。

https://mfcg.original-goods.jp/(配送は日本国内)

(2022年12月号掲載)

名知 仁子
[NACHI SATOKO]

1963年生まれ。1988年獨協医科大学を卒業後、日本医科大学付属病院第一内科医局入局。2002年、国境なき医師団に入団し、同年タイ・メーソートの難民キャンプ、2004年からはミャンマー・ラカイン州で医療支援に携わる。また、2003年には外務省のODA 団体、ジャパン・プラットフォームの要請で、イラク戦争で難民となったクルド人の医療支援に参加。2008年には、サイクロンで被災したミャンマーのデルタ地域で緊急医療援助に参加する。同年、任意団体ミャンマークリニック菜園開設基金を設立し、2012年6月にNPO法人ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会(現MFCG)設立、現職。

ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会:https://mfcg.or.jp/