自粛ムードの中ティンジャン始まる

【社会】 2025415

 ミャンマーの正月を祝う「ティンジャン」が4月13日に始まった。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されてから初の開催となるが、先月末に発生した大地震の影響を受け、自粛ムードが強まっている。

 軍評議会(SAC)は、ティンジャン期間中の音楽演奏やダンスなどの催しを禁止。民主派の国民統一政府(NUG)も「全国追悼週間」と位置づけ、市民に静かな哀悼を呼びかけた。

 こうした中、最大都市ヤンゴンでは若者を中心とする民主派グループが「抵抗のティンジャン」と題した活動を展開。市中心部のカンドージ湖周辺に「笑顔の水かけの裏で涙を流している。花は咲かない」と書かれた看板を掲げ、軍政下で命を落とした市民や地震の犠牲者を追悼した。

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