スー・チー氏が特別法廷に出廷、クーデター後初めて姿を見せる

【政治】 2021525

 ミャンマー国軍により軟禁下に置かれているアウン・サン・スー・チー国家顧問が5月24日に行われた特別法廷に出廷し、2月1日のクーデター後初めて姿を見せた。Radio Free Asiaが5月24日に伝えた。

 特別法廷の前に5人の弁護団との接見が30分許可されたが、接見の内容や裁判の詳細は明らかにされなかった。特別法廷ではアウン・サン・スー・チー国家顧問のほかにウィン・ミン大統領、ネピドー評議会のミョー・アウン議長の三人が被告席に座った。

 弁護団のミン・ミン・ゾー弁護士は「”スーお母さん”は凛として元気そうだった」とスー・チー氏の様子について触れ、NLDについて「国民のために創設した政党なのだから、国民がいる限りNLDは存続すると確信している。国民の健康と安全を祈っている」とのコメントがあったことを明らかにした。

 キン・マウン・ソー弁護士は「アウン・サン・スー・チー国家顧問がどこに軟禁されているのか、自身もわからないということだ。罪状が多いため、30分の接見ではまったく足りなかった」とコメントした。

 次回の公判は、6月7日に行われる予定。

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