クーデターによりミャンマー国民340万人が食糧不足に

【国際】【社会】 2021423

 国際連合(UN)は22日、国軍のクーデターにともなう景気低迷により食糧不足の問題が深刻化し、今後数か月に渡って数百万人が飢えに苦しむことになると発表した。Eleven Mediaが同日報じたもの。

 国際連合世界食糧計画(WFP)の分析によると、製造業、建設業、サービス業などで失業が拡大。さらに食料品の価格が上昇し、今後3~6か月の間に最大340万人の食料確保が厳しくなるという。WFP担当者のスティーブン・アンダーソン氏は「多くの貧しい人々が仕事を失い、食料品の購入が困難になる。事態の悪化を防ぐために、今すぐ対応が必要である」と語っている。

 2月末以降、米の市場価格が5%、食用油の市場価格が18%上昇し、ヤンゴン市内の一般家庭では食事の回数を減らし、栄養価の低いものを食べ、借金をする人が増加しているという。WFPは、1億600万米ドル(およそ114億4,000万円)の支援が必要だとしている。

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