ミャンマー激動の2月、最終日に軍は過去最大の武力弾圧

【社会】 2021301

 クーデターで全権を掌握したミャンマー国軍は2月28日、軍事政権に抗議する市民への弾圧を全国で強化した。

 治安部隊の攻撃により、この日の犠牲者数はクーデター発生後で最多となった。国連によると、全国で少なくとも18人が死亡、地元メディアによると23名以上が死亡したとの情報もある。

 ミャンマーではこの日、最大都市ヤンゴンでも初めて犠牲者が出ており、治安部隊による弾圧が続くことで、さらに緊張が高まっている。

 また、日本の外務省は28日、治安部隊の実力行使によって多数の民間人が死傷し、拘束者が発生している事態を憂慮し、国際社会の度重なる呼びかけにもかかわらず、民間人に対する暴力が継続されていることを強く非難するとの外務報道官の談話を発表。日本政府として、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問を含む関係者の解放と、民主的な政治体制の早期回復を改めて国軍に対して強く求めるとの姿勢を示した。


2月28日のスーレーパゴダ付近で撮影。治安部隊のバリケード封鎖を囲むようにデモ隊がシュプレヒコールをあげたが、これに治安部隊は催涙弾などで鎮圧しようとした。(写真:読者提供)

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