軍事政権がミャンマー国連大使を解任

【国際】【政治】 2021301

 クーデターを実行した軍事政権が、国連総会の場で現政権を批判したチョー・モー・トゥン国連大使を解任したことがわかった。国営新聞「Myanma Alinn」が2月28日に伝えた。

 ミャンマー外務省は「チョー・モー・トゥン国連大使は2月26日に行われた国連総会のミャンマーの人権に関する会議で非合法組織である連邦議会代表者委員会(CRPH)のメッセージを織り込み、国際社会は軍事政権に反対し、反対する勢力を支援してほしいこと、CRPHを承認すること、逮捕・拘束されている者を早急に解放すること、早急に軍事政権を終わらせることなどを主張した。これらは国家に対する破壊行為であり、国家から与えられた命令や通達を無視した国家に対する背信行為である。よって、ミャンマー外務省は2月27日付でチョー・モー・トゥン国連大使を解任する」と発表した。

 国連関係者によると、ニューヨークの国連本部はミャンマーから政権交代についての通知を受けておらず、軍事政権を同国の政府とは公式に承認していない。そのため、現時点でミャンマーの国連大使はトゥン氏とのスタンスを取っている。

国連総会で抗議のポーズをとるチョー・モー・トゥン国連大使

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