マンダレー駐在員が振り返る20日の軍隊による発砲事件

【政治】【社会】 2021224

 2月20日、軍隊による発砲で死傷者を出したマンダレーでのデモ活動。22日の現地では、ヤンゴン市内と同様に大規模デモが行われ、ほとんどの企業や店舗はクローズとなり、街の至るところでCDM運動が繰り広げられた。

 現在、マンダレーにいる日本人駐在員(仮名Aさん)によれば、デモ活動はヤンゴン市内と同じく2月7日頃から開始し、中国領事館付近とマンダレー~ヤンゴン間の高速道路のロータリーが二大中心地で、参加者が多くが10代~30代だという。発砲事件があった場所は、マンダレー中心地から車で20~30分のところにある河川港エリアで、一報はAさんと同じ企業のミャンマー人スタッフから連絡が入り、マンダレーに駐在する約10名の日本人ビジネスマンたちと情報を共有した。Aさんは「銃火器が使われたことで、CDMが新たなステージに入った気がしました」と振り返る。

写真:中国領事館付近で抗議する市民(Aさん提供、画像の一部を加工しております)

 また、マンダレーに残る駐在員は現在も様子見の状態が続き、すぐにマンダレーを離れる予定はないという。「現状のステータスでは、マンダレーを離れる段階ではないという判断です。コロナのこともあり、1年以上ずっとここに残る駐在員がほとんどです」と語った。

 マンダレーもヤンゴン同様に、もはや日常的に軍用車両が街中を走り、銃を装備している兵士を見るのも普通の光景になっているという。

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