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医療崩壊という現実にどう向き合うべきか with COVID in Myanmar

ミャンマーでの新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。国営新聞によれば、7月25日の時点でこれまでの感染者は約23万人、死者数は7,000人を超え、陽性率が40%となった日もあった。多くの都市の病院ではベッドが満床となり、酸素ボンベは枯渇し、医療従事者も足りず、すでに“医療崩壊”状態。ミャンマーのワクチンは中国製、ロシア製であり、在留邦人にとっては厳しい状況を強いられ、すでに日本人感染者も増えている。
果たして、ミャンマーに残る日本人はどのような選択をすべきなのだろうか?

※内容は7月25日時点の情報となります。情報は随時更新されるのでご注意ください。



約80%が軽症で回復
発症後1週間がポイント

新型コロナウイルスの特徴としては、発症2日前~10日まで感染力を持ち、約50%が(発症前の)無症状者から感染している。発症から1週間程度の場合は約80%が軽症。主な症状としては、発熱(38~39度が数日~1週間以上)、咳、全身および背中、腰の痛み、頭痛、倦怠感、鼻づまり、咽頭痛、下痢、結膜炎、皮膚の発疹、味覚または嗅覚の消失(第二波に比べて少ない)。約20%が1週間~10日の症状が続き、肺炎などが悪化し低酸素血症で入院する。約5%が10日以上の症状が続き、場合によっては人口呼吸が必要で、2~3%が致命的な状況となる。発症後の1週間が状況悪化を見定める一つのポイントとなる。

邦人の感染者が急増中
酸素飽和度を常に確認

7月21日時点で、邦人の陽性確定数は36名。ウイルスが急速に拡大したのは第二波とは状況が異なるため。昨年のピーク時は最高陽性率が16.5%に対して、今回は37%。ウイルスはデルタ株とされ、感染スピードは比べものにならず、指数関数的に増えていった。コロナ陽性者の酸素飽和度による対処の違いを段階的に説明すると、95%以上は軽症者として自宅療養となるが、悪化に備えて医療機関に受診しておく。93~94%は中等度で、医療機関にて受診もしくは医師の再指示を仰ぐ。酸素ボンベ、酸素濃縮機を用意する。93%未満も中等度で酸素吸入が必須、入院が必要。93%を保てない状態が重症となり、酸素吸入必須、ICU入室となる。

ベッド、器具、人手不足
実質的に医療崩壊の状態

パンライン病院(病院・クリニックの問い合わせ先はP7にて)は緊急外来を受け付けているが入院用ベッドは満床で、医療従事者が疲弊などの理由により、7月16日から数日間閉院した。東京クリニックは土日も含めて受診可能で、抗原検査を受けられる。オンライン診療はパンライン病院やSOSクリニック、サミティヴェート病院などで対応可能。日本人が数名入院している新ヤンゴン総合病院もベッドが混み合っているため、酸素飽和度が93~95%の段階で大使館の医務官と情報共有し、早めに対策しておきたい。現状、ミャンマーは入院できるベッドが足りず、酸素ボンベや濃縮機も不足し、CDMによって医療従事者の人手も少ないことから、実質的に“医療崩壊”している。