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日本からの注目度が急上昇! ミャンマー観光ビジネス


日本人と韓国人を対象に観光ビザが免除。“最強のパスポート”を所有する日本人にとって、ビザが大きなネックになっていたのは間違いない。この明るいニュースは、ミャンマー観光業への追い風となるのだろうか。識者のインタビューを交え、ミャンマー観光の未来を占う。

ミャンマーを代表する観光スポット
世界三大仏教遺跡として知られるバガンをはじめ、悠久の都・マンダレー、伝統的な水上生活を続けているインレー湖など、有名な観光スポットを数多く有するミャンマー。それだけではない。手つかずで透明度の高い海を堪能できるビーチリゾートもあり、実に高いポテンシャルを秘めているのだ。ここではミャンマーを代表する観光スポットを紹介する。

Bagan[バガン]

11世紀、ビルマ族による初めての王朝を作り上げたバガンは、押しも押されもせぬミャンマーの人気No.1観光スポット。3000以上のパゴダが平原に点在し、夕暮れ時の美しさは言葉を失うほどだ。数日滞在しただけで異世界の気分が味わえる。

 

Ngapali[ガパリ]

ヤンゴンから飛行機で50分ほどで到着するミャンマーの人気No. 1ビーチリゾート。観光客があまり来ない穴場のビーチもあり、手つかずの海の美しさを堪能できる。ラカイン州にあるため、シーフード料理も自慢。日本人受けすること間違いなし。

 

Mandalay[マンダレー]

ミャンマー第二の都市として知られるマンダレー。エーヤワディ川に沈む夕陽は絶景で、悠久の時を感じることができる。6世紀に開かれたマンダレーヒルは仏教の聖地として今も愛され、パゴダや仏像も多く点在。旧王宮ほか見どころも多いのが特徴。

 

Inle Lake[インレー湖]

標高800m に位置するインレー湖。伝統的な立ち漕ぎ漁、高床式の水上村落、船を並走する水鳥など、今も残る美しい景色は都会ではなかなか味わえない郷愁を誘う。現在では高級リゾートも多く建ち並び、優雅な時間を過ごせるスポットに。人気のカックー遺跡も近い。

 

Yangon[ヤンゴン]

ミャンマー最大都市であるヤンゴン。近年では、大型ショッピングモールが次々と建設され、ミャンマーの成長を感じるには最適だろう。街の中心にそびえ立つシュエダゴンパゴダは必見の観光スポットで、ショッピングからバラエティ豊富な食も楽しむことができる。

 

Kawthaung[コータウン]

コータウンに隣接するメルギー諸島は800を超える無人島が存在し、アンダマン海の美しさを体験することが可能。ラグジュアリーなビーチを求める欧米人から高い評価を受けている。近くのニャウン・ウー・ピー島周辺のシュノーケリングポイントの透明度は特筆もの。

 

 ミャンマーのホテル・観光省のオウン・マウン大臣は「2020年には観光客数を年間748万人という目標を掲げる」と表明し、ミャンマー観光業協会は、2018年を「ミャンマー観光年」として推し進めるよう準備をしてきた。その歩みが結実したのが、10月1日から施行された日本人・韓国人を対象とした観光ビザの免除(1年間のトライアル)。観光客が旅行先を決めるとき「ビザが必要」というのは、大きなネックだった。ましてや高額になりがちなミャンマー旅行において、ビザ代はさらなる費用としてのしかかり、申請=手間が上乗せされれば、自ずと選択肢から遠のいていく。
 「されど50ドル」が撤廃された恩恵はすでに表れ、後半でH.I.S.の白川GMが話す通り、タイに住む日本人からの引き合いが殺到している。バンコク〜ヤンゴン間の往復飛行運賃は100ドル前後であるものの、別途ビザ代50ドルがかかるため、特にマイナスの印象が強かった。しかし、それがなくなったことで、一気に火が点き、現在はベトナムなどでもプロモーションを開催するという。こうした近隣諸国のニーズが高まるのも必至だろう。
 特筆すべきは、何よりこの国は観光のコンテンツが豊富。バガンやマンダレーの景観は悠久の時を感じさせ、ラグジュアリーなビーチリゾートも世界に誇れるレベル。油っこいと思われがちのミャンマー料理も、実は日本人好みのものもあり、伝統工芸を始めとするショッピングも充実。なんといっても素朴な人々の温かみは、心に染みることが多い。高額な移動費、未整備のインフラといった課題は残るものの、それでもミャンマーを訪れる多くの人が満足して帰国することからもポテンシャルを秘めているのは確実。つまり伸びしろしかない。
 今回の観光ビザ免除によって、旅行先の選択肢の一つにミャンマーが入ってきた意義は大きく、この国の観光産業を後押しする第一歩であることは間違いない。ミャンマー観光のさらなる成長と発展を祈ってやまない。