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第3フェーズに突入した サービスアパート&コンドミニアム

電化製品は日本製、ネット回線は高速がマスト 日本人必須のサービスとは?

ミャンマーにおける日系サービスアパートのパイオニアであるサクラレジデンス。
日本人が求めるニーズとは一体どういったことなのだろうか?
現場の声を知り尽くす堀越氏に教えてもらった。

安全・清潔が第一条件
アットホームさも人気

 多くの日本人駐在員が暮らしているサクラレジデンス。オフィスビルのサクラタワー、バガン・ティリピセヤ・サンクチュアリ・リゾートを運営し、広く日系社会にも知られているEXEが有するサービスアパート&ホテルであり、1998年の開業から長年に渡り、日本人の生活をサポートしてきた。

 
 開業当初は日本人の居住率がわずか10%だったという同レジデンス。急増したきっかけとなったのは、単身者用の1ベッドに特化したレジデンス2の建設だった。「それまでは非常にスペースの広い、いわゆる大使館スタイルが一般的でした。家族と離れてミャンマーに来た単身者のビジネスマン向けには、“コンパクトさ”が必要だったんです」と話すのは、同社の堀越エグゼクティブセールスマネージャー(以下ESM)。経済封鎖解除後、世界中から外資がミャンマーに流入し、宿泊需要が増加。好調なホテルの宿泊代は上がり続け、長期の単身者にとっては厳しい現状がしばらく続いた。さらにインフラ整備の案件などを日系企業が受注すると、単身者の数も一気に増加傾向となり、レジデンス2は日本人ビジネスマンがまさに待ち望んだサービスアパートだった。

 では、日本人がレジデンスに求める条件とは、一体どういうことなのだろうか?堀越ESMによれば、徹底しているのが“安全・清潔”。「日本人はいい意味で要求が高いですよ」と堀越ESMは笑って話すが、日本人が求める厳しい基準に応えるべく、同レジデンスでは清掃を行うハウスキーパーに対し、仕事ぶりを評価するための4段階の評価制度を設けた。「Excellent」「Good」「Average」「Poor」を住人が審査し、Excellentとなれば給料にインセンティブが加えられ、Poorを付けられれば逆に減額される。インセンティブは、彼らの生活に直結するため、同制度は効果てきめんですぐに改善が見られたという。「実は、とあるゴルフ場のキャディ評価制度を参考にしたんです。おかげでハウスキーパーたちの真剣味が増しました。また、用紙に書かれた『いつもありがとう』などの言葉がスタッフの励みになっています」。


 また、「日本製じゃなければ格が落ちる」とし、電化製品は日本製を使用。レジデンス2では、冷蔵庫から洗濯機、エアコン、テレビ、アイロン、ポットに至るまですべてパナソニック製というこだわりを貫いている。

 ほかにも「想像以上に大事」と堀越ESMが話すのが、インターネット回線。特に単身者は、一人の時間も多いため、ネットに接続する時間は長く、動画の閲覧や日本にいる家族とのコミュニケーションにも不可欠。夜に利用が集中することが多く、スピードを落とさないために、同レジデンスでは4社の回線業者に依頼、利用制限はなく、家賃込みとなっている。「皆さんネットにはとても敏感。つながりが悪いと怒り出す人もいるくらいですから、非常に大切なんです。現在は下りで最大380Mbpsが出ますが、さらに強化します」。

 ほかに重要なのは、日本語でコミュニケーションできるスタッフの存在。英語が堪能な日本人駐在員も当たり前のようになったが、まだまだ苦手な人も多く、同レジデンスでは堀越ESMと“日本に住んでいた”ミャンマー人が、あらゆる悩み事に対応する。「最初の交渉時も、やはり日本語で行いたいですよね。後々のトラブルになるようなことでも、契約前にすべて確認することができます」。

 さらに自負するのがロケーション。同レジデンスが位置するインヤー通りは高級住宅街であり、比較的、交通量も落ち着いたエリアで、「すぐ裏にはかつて国連事務総長だったウ・タント氏のお屋敷もあることから、どんな場所かおわかりになると思います」と堀越ESM。子どもを連れて歩くことも可能なエリアであり、希望者には無料で大型スーパーへの送迎も行う。北部、南部にもアクセスしやすく、落ち着いた土地は、喧噪を離れてゆっくりしたいという家族や単身ビジネスマンにも好評を得ている。

 あくまでも大切なのは、“安全・清潔”だと強調する堀越ESM。海外生活で不安も尽きないからこそ、心の底から安らげるサービスが必要ということなのだろう。