「民主化より停戦が最優先」東ティモール大統領、ASEANに警告
【国際】【政治】
2026 年 6 月 18 日
東ティモールのジョゼ・ラモス=ホルタ大統領は6月16日、マレーシア・クアラルンプールで開かれた講演会後の記者会見で、ミャンマー情勢について「戦闘が続く限り、政治的解決や民主主義の回復は実現できない」と述べ、東南アジア諸国連合(ASEAN)に対し現在のアプローチを見直すよう求めた。
ノーベル平和賞受賞者でもある大統領は「民主化の議論よりもまず武力衝突の停止を優先すべきだ」と警告し、「人道状況を改善し、国際機関や近隣諸国が支援できる環境を整える必要がある。その後に政治問題を協議すべきだ」と指摘した。その上で、「軍と抵抗勢力が戦闘停止で合意できるのであれば、民主主義の問題はしばらく待つことも可能だ」との見解を示した。
また、ASEANに対し、各勢力から信頼を得られる中立的な特使を任命し、対話を仲介させるべきだと提案。1980~90年代のカンボジア和平プロセスを例に挙げ、「和平には、対立する当事者に面子を保ったまま妥協の道を示せる影響力のある人物が必要だ」と強調した。
東ティモールは、ミャンマーの民主派「国民統一政府(NUG)」との接触を維持しているほか、ミャンマー軍幹部に対する戦争犯罪追及の動きを支持しており、軍政との関係は緊張常態が続いている。


