かつての栄光を取り戻せるか ミャンマー・ライスビジネス最前線

お問い合わせ・ご相談はお気軽にどうぞ
ミャンマーから 09-3101-9178
日本から 001-010-95-9-3101-9178

かつての栄光を取り戻せるか
ミャンマー・ライスビジネス最前線

かつての栄光を取り戻せるか ミャンマー・ライスビジネス最前線-かつてミャンマーは世界最大のコメ輸出国で、「アジアの米びつ」と呼ばれていたが、長い経済停滞下でコメ作りは非効率的なものに陥ってしまった。しかし、生産性が低いということは、劇的に伸びる余地があるということ。ミャンマーのライスビジネスの現状をレポートする。

今、ミャンマーのコメがアツイ

 ミャンマーのコメは、GDP の31%を占める農業の中でも、全耕地の50%で耕す主要作物だ。年間消費量も210kg / 1 人と、周辺のどの国よりも多い。
 ミャンマーの稲作には雨期作と乾期作があり、雨期作は5~ 6月頃から播種が始まり、10~ 11 月頃に収穫。乾期作は11~ 12 月頃に始まり、3 ~ 4月頃に収穫する。乾期作は灌漑設備のある地域でのみ行うことができ、2 期作が可能。灌漑設備がない地域は、豆などとの二毛作となる。
 民主化が進み始めて以降、JICA は様々な農業関連支援を各地で実施。稲作関連事業にも、日系企業が進出してきている。2013 年には45年ぶりに、三井物産とミャンマー農業公社MAPCO が日本へのコメ輸出を再開。ティラワ工業団地には、2016年にクボタが農機工場を稼動させ、丸紅の肥料工場も2017年の完成を予定。サタケも2016年、ヤンゴンにショールームを開設した。コメは今、ミャンマーで最も“アツイ”生産品かもしれない。

コメの専門家にうかがいました
稲作の現状と問題点

ミャンマーの主要産業である農業には、JICA から様々な支援が入っている。コメにおける現在の問題点と将来への展望を、エーヤワディ地域で優良種子普及のために活動されている専門家の岡田氏に解説してもらった。

農民参加による優良種子増殖普及システム確立計画

稲作で用いる種子は、異品種が混じらないことが重要。品種が混じると様々な弊害が起こる。たとえば、生育スピードの違う品種が入り込むと収穫時に生育状態が異なるコメが混じり、収量の減少や品質の低下の原因になる。プロジェクトでは専門家の技術を向上させ、農業技術を農家に指導する各地域の普及員の研修なども実施。優良種子の増殖・普及システムの強化を図る。

 
 
現在の問題点は?

大きく分けて6点指摘できる。

(1) 優良種子の不足:農家がもみ生産に使う、政府の検査に合格した「保証種子」が不足している。自家取りの種子を長年使用すると収量が落ちたり、赤米が混入したりする。本プロジェクトが支援した種子生産の研修や増殖計画が実を結ぶことを期待している。

(2) 農村インフラの不整備:安定した栽培を可能にする農道や橋の建設に力を入れる必要がある。また、コメは収穫して半年ほど保管できれば高価格で販売されるため、穀物倉庫の建設も重要。本プロジェクトでも種子倉庫の建設・整備を実施した。

(3) 普及サービスの不足:農業指導する普及員の数が少ない。集落の中核となる農家を通じての指導、精米業者・肥料・農薬会社と連携した栽培指導などが効果的。今後は、インターネットを通じた情報発信も重要に

(4) コメ価格の低さ:農家が意欲を持てる価格にしなければならない。品質に応じた価格設定が、農家の意欲を高めるはず。精米業者の力が大きいのも問題。もみ買い取り時の検査を、政府が指導する必要性も感じている。

(5) 高利な民間ローン:洪水などの災害や病気で返却不能となり、土地を没収されるケースが少なくない。最近増えている、政府などの公的機関による低利ローンに期待したい。

(6) 人出不足:民主化で、都市部の建設現場や工場などへの出稼ぎが増え、田植えや収穫などでの人員確保が難しくなっている。機械化や、農家の収入向上を可能にすることができる高品質なコメの生産が必要。

目指すべき方向性は?

 低投入型で、安全とバランスの良い稲作が不可欠。例えばエーヤワディー地域におけるポーサン品種は、ほぼ無肥料、無農薬の自然米に近い形での栽培が可能で、ミャンマーでも最も好まれ、高く販売されている。 広大なミャンマーでは、立地条件に合った品種、作付け計画を立てないとならない。天然植物を利用した害虫対策や穀物の適切な保管、土づくり、共同作業などについての成功例を他地域へ紹介することが重要となる。各タウンシップの普及員が情報を集め、要望や意見を集約し、村→郡→県→州→中央へと発信していくのが効果的。

 政府の役割は農村インフラ整備、普及、農業ローンの実施など様々。特に安全性についてルールを決め監視することが重要。エーヤワディーでは近隣の国からの肥料・農薬などミャンマー語で説明していない製品が散見されている。安価だが成分が正しいのかどうか、使用禁止の製品ではないのか危惧される。 ミャンマー農業の発展は政府、精米業者などの民間企業、農家の3 者のバランスが重要となり、1 番のポイントは、農民が意欲を持てるかどうか。確かにかつて、ミャンマーは米の一大輸出国だった。しかし、その当時の農家が幸せだったのかどうかは、考えてみなければならない。最も立場が弱い農民が、意欲を持ってコメ作りをできるような政策が必要だと思う。

ミャンマー/ヤンゴンの「進出支援/各種コンサルティング」「広告宣伝/販促活動」「賃貸マンション、賃貸アパート、賃貸店舗、賃貸事務所...」「求人/人材紹介」は、ミャンマージャポンにお任せください!

 

TOPページビジネスニュース進出支援不動産/賃貸情報人材紹介求人/就職情報進出企業INDEXレストランタウン情報

 

MYANMAR JAPON(ミャンマージャポン):ミャンマー連邦共和国 情報省認可 第00510号
ミャンマー現地紙記事掲載許諾:The Mirror / Myanma Alinn Daily (The New Light of Myanmar)/ The VOICE Daily/ The VOICE Weekly/
7DAY DAILY/ 7DAY WEEKLY / THE YANGON TIMES DAILY/ THE YANGON TIMES WEEKLY

 

PAGE TOP